追記 / 変更履歴
・2021/1/26 : SONY Aマウントレンズについて追記いたしました
フルサイズカメラのシェア率を年々急増させるSONY
α7rⅢの登場以来、フルサイズミラーレス一眼レフカメラの市場を独占気味のSONYです。
デジタル製品を数多く生産している会社ならではな独自の最先端技術を駆使し、近年のカメラ市場を圧倒し続けています。
古くからフルサイズカメラでユーザー数を常に獲得し続けている2大カメラメーカーともいわれるCanonやNikon。
その二社のユーザーを引き抜いている上に、2019年のフルサイズカメラの販売シェア率まで取ってしまうほどになりました。
ミラーレス一眼の撮像センサー技術においては他社の二歩三歩先をいきます。
さらに素晴らしいのはレンズ製造の技術です。
光学性能はもちろんAF(オートフォーカス)速度などにおいても群を抜いています。
ポートレートにおいても優秀
昔からプロの機材は決まって「Canon」といイメージでした。
しかし、今やSONYも高速かつ正確な「瞳AF」や、被写体を追従する「トラッキングAF」などが評価され、SONY愛用のプロカメラマンが年々増えています。
当記事では、そんなSONYが開発する「ポートレートにおいて優秀」だと感じたレンズを一挙紹介いたします。
当記事のテーマ
【ポートレート用レンズ】ソニー(SONY)Eマウント用ポートレートにおすすめなレンズ一覧(カメラ/レンズ選び/)
当記事での目的
SONY(ソニー)Eマウントで使用できるポートレートレンズを使用感を含めて紹介
ポートレート用のレンズ選びに迷っている方や、これからポートレートを始めようという方に向けておすすめのレンズを紹介いたします。
焦点距離や必要な絞り値のイメージがつかないという方に向けても参考になるよう、私の使用レビューを含め紹介いたします。
SONY(ソニーE用)ポートレートレンズの選び方
- ① 私の使用機材
- ② ポートレート用レンズ選びの基準
- ➂ ポートレート時の撮影手法
- ④ レンズ紹介
- LAOWA 15mm F2 ZERO-D
- SEL20F18G:20mm F1.8
- SEL24F14GM:24mm F1.4
- Batis 2/25:25mm F2
- SEL35F18F:35mm F1.8
- SEL50F18F:50mm F1.8
- SEL50F14Z:50mm F1.4
- SEL55F18Z:55mm F1.8
- SEL85F18:85mm F1.8
- Batis 1.8/85:85mm F1.8
- SEL85F14GM:85mm F1.4
- SAL85F14Z:85mm F1.4 + LA-EA5
- SEL90M28G:90mm F2.8
- SEL100F28:100mm F2.8
- SEL135F18GM:135mm F1.8
- SAL135F18Z:135mm F1.8 + LA-EA5
- SAL135F28:135mm F2.8 + LA-EA5
- ⑤ 番外編:オールドレンズ
- ⑥まとめ
本文
①私の使用機材
ボディ
私が現在所有しているカメラはSONYのフルサイズミラーレス機であるα7rⅣとマイクロフォーサーズ機のOLYMPUS OM-D E-M1の二台です。
その時着用しているレンズの画角のみに集中できる様に基本的には一台で稼働しています。
ポートレート撮影においては圧縮効果の兼ね合いでトリミングし過ぎると違和感が出てしまいます。
そのためα7Ⅲも検討しましたが、広角レンズを用いて背景をメインとした撮影もよく行うため高画素機を選択しました。
レンズ
レンズにおいてはその画角で最も気に入ったレンズに巡り合うまで購入→売却を繰り返しています。
そんなこともあり今回数多くのレンズを紹介できる運びとなりました。
現在私がポートレートで使用している所有レンズは以下です。
②ポートレート用レンズ選びの基準
私がポートレート撮影用のカメラレンズを購入する際に気にしていることは以下です。
ポートレートにズームレンズを使用しない
私の一つの基準として、ポートレートにズームレンズは使わないようにしています。
その理由としてはα7rⅣを使用する上での画質の問題と一つの画角に集中したいということです。
焦点距離について
私はどんな画でも選択できる様に一通りの画角を揃えるところから始めました。
撮影を続けるうちに「自分に合った画角」が身に付き、よく使うレンズも決まってくるかと思います。
一般的にプロがよく使用している画角として、24mm/35mm/50mm/85mm/135mmがあります。
背景メインに広角を用いるのか、それとも肉眼に近い画角である40~60mmなのか、ドラマチックで背景ボケを活かした望遠なのか
ぜひ自分の表現に合った画角を探してみてください。
F値について
開放F値が低いということは「明るさ」と「ボケ感」の選択肢が増えるため正義だと考えます。
しかしながらそれに伴い重量も予算感も増していきます。
私はポートレート撮影時にはほとんどストロボを炊くため明るさは問題ありません。
ボケ主義の方にとってはとにかくF値が低い方が良いと思いますが、私は背景も気にするためその通りではありません。
F値との向き合い方はポートレート撮影の時に大きな向き合う必要のある要素かと思います。
ボケの考え方
背景と切り離して被写体を目立たせるために欠かせないのが「ボケ」です。
ボケを表現するのはフルサイズ機を使っているメリットでもあるため自分の表現に合った「ボケ量」が重要となってきます。
被写界深度の云々もありますが、(焦点距離/F値=ボケ量)と考えてレンズ選びを行っています。
最初は「ボケ量を多くすることが全て」という思想のもとポートレート撮影を行っていました。
しかしながら、135mmでF1.8でバスト、ウェストアップで撮影するとどれを見ても同じ様な写真になってしまうと思い、
背景を重要視して絞って撮影することも多くなりました。
また、ボケの綺麗さで被写体の美しさも変化します。
オールドレンズなどを使用してあえてボケを汚く、うるさくすることで背景とモデルさんとの調和を取ることもあります。
自分の表現、スタイル、よく撮影するモデルさんの系統に合ったボケを選んでみてください。
重量について
重いのが嫌いな私の中で常に持ち続けてる考えは軽いは正義です。
ポートレート撮影ではモデルさんとのコミュニケーションもあります。
そのため、取り回しがよく、レンズ交換もスムーズに行える事が重要となります。
特に初めて撮影させて頂く場合モタつくとダサいです。
平均撮影時間や必要なF値を考慮して重量を選択することも重要です。
AF(オートフォーカス)について
SONYの強みとしてAF速度が素晴らしいことが挙げられます。
しかしながら、2017年以前のレンズは最近のレンズに比べてAF速度が遅いものも多くあります。
SEL85F14GMとか…
せっかく良いシーンを撮影できそうな場合にもピントが外れてしまっては駄作と化します。
また、Carl ZEISS以外のサードパーティーを使わない理由としては連写時のAF正確性が低いことです。
一時期SIGMAでポートレート撮影を行ったことがありますが連写してほとんどピントが少し外れていたりしたことがあります。
そのため、可能な限り純正で揃える様にしています。
コントラスト・シャープネスについて
SONYの純正レンズはCarl ZEISSから技術提供を受けており、それに基づいてレンズを設計しているため
高いコントラストを実現するレンズが数多くあります。
また、SONYの社員から聞いた話によると、α7RⅢ発表後以降のG Masterレンズにおいては、
将来一億画素のカメラにも対応できる様にしたレンズ設計を行っているとのことです。
よく機材オタクの人からはMTF曲線が微妙だよ!やこのレンズはα7rⅣに向いていない!と指摘を受けることもあります。
私としてはそのMTF値が低いことが良い塩梅だと感じたりすることもあります。
結局のところ性能で写真を撮影する訳ではないので、自分の目を使ってその一枚がしっくり来るかどうかで決める事が大切だと考えています。
ぜひウェブ上のレビューや数値だけに惑わされることなく、自分の撮影する一枚の写真に重点を置いて考えてみてください。
➂ポートレート時の撮影手法
レンズは基本「本命3本」&「遊び1本」
私がポートレート撮影に出向く時には撮影する場所に合わせて本命の3本と、遊び用のオールドレンズ1本を持って行きます。
特に決まりやこだわりがある訳では無いのですが、この組み合わせが多くあります。
ストロボを3灯&ソフトボックスorアンブレラ
ポートレート撮影時は基本的にストロボを炊くようにしています。
多くの場合は斜め前から一灯炊いての撮影が多いです。
時にはバックライトも当てて、影消しに更に一灯の合計3灯炊くこともあります。
ストロボを炊いての撮影はアシスタントがいない場合、セッティングに時間を要するため、あらかじめモデルさんに了承を得ておくことをおすすめします。
④レンズ紹介
ここから本命のレンズ紹介に入ります。
全て今までに私が触れてきたレンズで、中には現在は手放したものや家電量販店で少し触れただけのものもあります。
焦点距離順に並べてますので、気になる焦点距離があれば参考にしてもらえると幸いです。
- LAOWA 15mm F2 ZERO-D
- SEL20F18G:20mm F1.8
- SEL24F14GM:24mm F1.4
- Batis 2/25:25mm F2
- SEL35F18F:35mm F1.8
- SEL50F18F:50mm F1.8
- SEL50F14Z:50mm F1.4
- SEL55F18Z:55mm F1.8
- SEL85F18:85mm F1.8
- Batis 1.8/85:85mm F1.8
- SEL85F14GM:85mm F1.4
- SAL85F14Z:85mm F1.4 + LA-EA5
- SEL90M28G:90mm F2.8
- SEL100F28GM:100mm F2.8
- SEL135F18GM:135mm F1.8
- SAL135F18Z:135mm F1.8 + LA-EA5
- SAL135F28:135mm F2.8 + LA-EA5
- Batis 2.8/135:135mm F2.8
LAOWA 15mm F2 ZERO-D:15mm F2
- メーカー:LAOWA
- マウント:SONY E
- 定価:107,910円(税込)
- 焦点距離:15mm
- 開放F値:F2
- 画角:110度
- フィルター径:72mm
- 重量:500g
- レンズ構成:9群12枚
いきなりサードパーティーレンズかつMF(マニュアルフォーカス)レンズの紹介です。
元々は風景用に購入したのですが、シックな色味が自分の好みにドンピシャかつF2でボケの表現も可能ということもありポートレートにも使用しています。
かなり近くからモデルさんの全身を入れ、同時に背景も入れる事が出来るのは超広角ならではな表現かと思います。
MF(マニュアルフォーカス)ですが慣れると拡大して瞬時にフォーカスを合わせる事が出来る様になります。
仕事で使う事はほとんどありませんが、下から煽りでダイナミックに撮影すると喜んでもらえる事も多いです。
ぜひ一度超広角の世界に足を踏み入れてみてください。
SEL20F18G:20mm F1.8
- メーカー:SONY
- マウント:SONY E
- 定価:140,998円(税込)
- 焦点距離:20mm
- 開放F値:F1.8
- 画角:94度
- フィルター径:67mm
- 重量:373g
- レンズ構成:12群14枚
2020年3月に「Gレンズ」を称して発売された大注目の広角レンズです。
発表された瞬間に私が感じたことは、20mmという画角で解放F値が1.8でSONYストア価格14万円という微妙さです。
20mmという中途半端な画角な上にF1.4まで振り切らずにこの画角
CP+という一年における最大規模のカメライベントで発表するには少し弱い発表だったという印象です。
実際に触れてみたところ、重量も軽い上に絞り開放であるF1.8からのシャープネスが素晴らしくボケも綺麗で歪曲も抑えられており、まさにGレンズの名に相応しい写りでした。
私的には気になる要素では無いのですが、周辺が減光してしまうことと、レンズ構成が12群14枚と夜景撮影をすると光条がうるさくなってしまうということです。
価格.comでも上位を獲得しているレンズですが、私にとっては「中途半端」なレンズとなり購入を決意できませんでした。
星空の撮影には20mmという画角は素晴らしいかもしれませんが、もしポートレートや夜景を撮影する際には次に紹介する、
少し金額も増しますが、SEL24F14GMを検討されることをおすすめいたします。
とはいえ、重量や写りやボケの全てにおいてさすが「SONY」といえる素晴らしいレンズであることは間違いありません。
SEL24F14GM:24mm F1.4
- メーカー:SONY
- マウント:SONY E
- 定価:217,800円(税込)
- 焦点距離:24mm
- 開放F値:F1.4
- 画角:84度
- フィルター径:67mm
- 重量:445g
- レンズ構成:10群13枚
SONYのEマウントにおける「神レンズ」と称されているレンズの一つです。
私にとって使わないであろうと考えていた24mmの画角でしたが、ポートレートで撮影すると意外としっくり来るものでした。
特に全身を入れた上でダイナミックやビル街の風景や、海や森などの自然を背景に入れることで、自分の好きな表現を作りあげることのできる画角の一つです。
このレンズを使いたいがために他社カメラから乗り換えを検討する人も多いといわれているほどです。
私的にも弱点が見つからないレンズだと思っており、星空、夜景、風景、ポートレート、スナップ全てのジャンルにおいて活躍してくれるレンズです。
そして重いレンズの多いG Masterの中でも最も軽いレンズです。
ネット上のスペックオタクにも、スペックよりも写り重視という人にもおすすめできる最高のレンズだと思います。
G Masterレンズ群の中でも比較的安価で中古で購入すると15万円前後で入手できるはずです。
今までの考えを覆す様な素晴らしいレンズですので、15万円の価値は十二分に納得のできる素晴らしいレンズです。
Batis 2/25:25mm F2
- メーカー:Carl ZEISS
- マウント:SONY E
- 定価:144,000円(税込)
- 焦点距離:25mm
- 開放F値:F2
- 画角:82度
- フィルター径:67mm
- 重量:335g
- レンズ構成:8群10枚
私にとっては色味、コントラスト、解像感など全てにおいて最も好みなCarl ZEISSのBatisシリーズです。
一度購入し、使用していましたが先に紹介したSEL24F14GMの存在に圧倒されて手放す決断をいたしました。
小さく軽量で、開放F2からほとんど歪みを感じない写りは絶妙なものでした。
AF速度も純正に劣らない速さで正確に合焦してくれます。
しかしながら、光条がうるさくなる偶数枚の絞り羽根であり、ポートレートで背景がしっかり綺麗にボケながらもF1.4まで明るく撮影できるSEL24F14GMの存在が大きいものとなりました。
SEL35F18F:35mm F1.8
- メーカー:SONY
- マウント:SONY E
- 定価:95,700円(税込)
- 焦点距離:35mm
- 開放F値:F1.8
- 画角:63度
- フィルター径:55mm
- 重量:280g
- レンズ構成:9群11枚
★ SEL35F18はAPS-C用で当記事のSEL35F18Fとは別物ですのでご注意ください ★
SONY純正のEマウントレンズの中でも、無印レンズだがGレンズの称号があっても良いと呼ばれるほど様々なサイトで高評価なレンズです。
実際に触れてみたところ小型、軽量、高画質、高速AF、安価という事実は間違いないと実感しました。
しかしながら味気のない色味で表現力に欠けているという印象でした。
STF曲線の値だけみると素晴らしいものですが、撮影した写真そのものの表現力重視の方には不向きなレンズかもしれません。
色味が少ない分、レタッチソフトやフィルターなどで色味などを編集することを重視する方には悪くないレンズかと思います。
SEL50F18F:50mm F1.8
- メーカー:SONY
- マウント:SONY E
- 定価:41,800円(税込)
- 焦点距離:50mm
- 開放F値:F1.8
- 画角:47度
- フィルター径:49mm
- 重量:186g
- レンズ構成:5群6枚
★ SEL50F18はAPS-C用で当記事のSEL50F18Fとは別物ですのでご注意ください ★
SONYが新しくカメラを始めた人用にとりあえず作った撒き餌レンズという位置付けです。
当レンズで撮影した第一印象としては15年前の一眼レフカメラの単焦点レンズの様な甘い写りで、色乗りが悪いという印象でした。
初めて単焦点レンズを使用する方にとってはボケの表現などが美しく感じ、購入したくなる一本になると思います。
しかし、他の単焦点レンズなどに比べると価格相応で写りも良いとはいえません。
またα7r系統の高画素機には到底扱いにくいレンズです。
とはいえα Eマウント用ミラーレス機のために作られたレンズということもあり、全く使い物にならないというわけではありません。
お金はそこまで掛けたくないけどとりあえず単焦点を一本持っておこうという場合には選択肢の一つとして持っておくのもいいでしょう。
とりあえず一本ということで手を出した人も多いのか中古でかなり安い値がついているので、中古で購入することもおすすめです。
SEL50F14Z:50mm F1.4
- メーカー:SONY
- マウント:SONY E
- 定価:209,000円(税込)
- 焦点距離:50mm
- 開放F値:F1.4
- 画角:47度
- フィルター径:72mm
- 重量:778g
- レンズ構成:9群12枚
SONYが発表しているCarl ZEISS製のPlanarレンズです。
総評して素晴らしいレンズです。
一つ欠点を挙げるとするならば、50mmという焦点距離のレンズにしては大きく重たいことです。
私が持つ135mmレンズよりも重たいこともあり、購入後すぐに手放しました。
色味も表現力も良好で素晴らしく、ZEISSの自称している標準レンズの帝王のPlanarの名に相応しい一本です。
SEL55F18Z:55mm F1.8
- メーカー:SONY
- マウント:SONY E
- 定価:108,900円(税込)
- 焦点距離:55mm
- 開放F値:F1.8
- 画角:43度
- フィルター径:49mm
- 重量:281g
- レンズ構成:5群7枚
私がSONYのα7シリーズのカメラを手にして最初に一目ぼれして購入したレンズでした。
55mmという絶妙な価格かつ小型軽量で高級感のある筒状のシンプルなZEISSらしいデザイン。
AFも良好で表現も良好。難点を挙げるとすれば、逆光に弱いことと最短撮影が長いため寄れないことです。
スナップとしても活用したく、付けっぱなしレンズにしたかったのですが寄れないという理由で使用頻度は減ってきています。
開放からよく解像し、バストアップのポートレートでの使用でも美しい画は撮れるのですが、結局自分には合わない画角であると気付きました。
色味もコントラストもZEISSならではな高級感のある画を吐き出してくれるこのレンズは、好みな人も多いかと思います。
SEL85F18:85mm F1.8
- メーカー:SONY
- マウント:SONY E
- 定価:81,400円(税込)
- 焦点距離:85mm
- 開放F値:F1.8
- 画角:29度
- フィルター径:67mm
- 重量:371g
- レンズ構成:8群9枚
85mmのF1.8のSONYレンズとしては安価かつ小型軽量で開放からよく解像し、AF速度も文句なし。
GレンズやGMレンズにも匹敵する写りだとネット上でも騒がれているレンズです。
ただ、私の印象としてはSEL35F18Fとよく似ていて味の無いよく写るレンズです。
STF曲線やAF速度、重量などにおいて見ればSEL85F14GMよりも優れています。
しかしながらSONYがこれにGやGMの称号を付けなかったのには表現力に欠けていることだと私は考えます。
いくらAF速度や重量において優れていても、出てきた画が味気の無い物であれば意味がありません。
そういう意味でも私にとっては、次から紹介するBatisかSEL85F14GMの方が高価ながらもおすすめできるレンズです。
Batis 1.8/85:85mm F1.8
- メーカー:Carl ZEISS
- マウント:SONY E
- 定価:134,000円(税込)
- 焦点距離:85mm
- 開放F値:F1.8
- 画角:29度
- フィルター径:67mm
- 重量:475g
- レンズ構成:8群11枚
私の好きな色味を表現してくれるCarl ZEISSが生産するBatisシリーズの85mmです。
開放から柔らかくもしっかりコントラストを表現してくれるレトロかつ高級感のある写りをするレンズです。
検討材料としては先の純正SEL85F18とVILTROX、TOKINAのatx-mレンズの3つが比較対象かと思います。
私としては他の3つに比べて表現力は満足できるものですが、2.5倍もの価格を出して買う価値があるかどうかといわれると悩ましいと思います。
結局私はArtレンズ含め85mmを全て検討した結果次に紹介するSEL85F14GMを選択することにしました。
SEL85F14GM:85mm F1.4
- メーカー:SONY
- マウント:SONY E
- 定価:247,500円(税込)
- 焦点距離:85mm
- 開放F値:F1.4
- 画角:29度
- フィルター径:77mm
- 重量:820g
- レンズ構成:8群11枚
私がポートレートで一番よく使用しているレンズです。
重量は810gと重たいのですが、長いレンズではないため重心が安定し、そこまで重いと感じさせないレンズです。
ずっと持ち続けてもそこまで疲れません。
難点は逆光耐性が低いことと、SONYレンズの中でもAFが遅いこと、AF動作音が「ジー」とうるさいことです。
最短撮影距離が長いと言われていますが、私の場合85mmでそこまで寄って撮影したいと思う事が無いため気になりません。
何よりも写りだけでいえば最高の描写性能です。
基本的にSONYレンズの色味は私も好きではありませんが、このレンズは今の設計と違うのかほんのり柔らかく美しい色味を表現してくれます。
特にF値開放(F1.4)で使用した際の柔らかいが力があって鮮やかな表現はポートレートにベストな一本だといえます。
AFが遅いが故に少し扱い辛い部分もありますが、ピントの山をしっかり掴み取った際に吐き出してくれる画は素晴らしいの一言です。
ぜひポートレートを撮影する際には使用してみて欲しいレンズです。
SAL85F14Z:85mm F1.4 + LA-EA5
- Eマウントで使用するためにはマウント変換アダプターが必要です
- メーカー:SONY(Carl ZEISS)
- マウント:SONY A
- 定価:178,200円(税込)
- 焦点距離:85mm
- 開放F値:F1.4
- 画角:29度
- フィルター径:72mm
- 重量:640g + アダプター(88g)
- レンズ構成:7群8枚
SONYが誇るAマウントの神レンズです。
使用されている方のレビューも、店員さんも口を揃えて「結局Planar」と口を揃えていいます。
実際に装着して使用してみた感想としては、ピント面の画質は良好でボケも現行レンズほどに美しいといえるものでした。
SEL85F14GMと比較してみて
サイズ感 / 重量
レンズのみでは当SAL85F14Zが短い&軽量でベストな印象でしたが、α7rⅣに装着するとアダプターの重量と長さが加算されたことでSEL85F14GMと全く同じ重さ&サイズ感でした。
画質
ピント面の画質はSEL85F14GMと同様にしっかりと解像していました。
ピント外はかなり滑らかといえどもSEL85F14GMよりも少し硬い画の印象です。
撮影画像を拡大して視認してみたところ、被写体の輪郭のシャープネスはSEL85F14GMが勝っておりコントラストも高く感じました。
色味
ここはさすがのCarlZeissの手を借りているという印象です。
SEL85F14GMよりも「味」が感じられます。
全体的な色味も含めてSEL85F14GMよりもポートレート向きといえると思います。
ボケ味
被写体とのコントラストこそSEL85F14GMが高いものの、逆に輪郭のシャープネスが少ないこともあり非常に滑らかにボケていく様子が感じられました。
絞り解放(F1.4)で撮影した際に感じたのは、ボケ部分の彩度が少し落ちている印象でした。
AF精度
SEL85F14GMもAFが遅い&うるさいと酷評が数多くありましたが、マウントアダプターを介していることもあり当SAL85F14Zの方が少し遅いです。
とはいえ、追従も良好で実用レベルとしては全く問題ないと言えるでしょう。
スポーツなどの早い動きの被写体を撮影するには要検討といえます。
逆光耐性
SEL85F14GMも弱いと感じていましたが、当SAL85F14Zの方が弱いです。
逆光時のコントラストの低下がSEL85F14GMと比較して顕著となりました。
総評
SEL85F14GMと比較して酷評続きの様になりましたが、素晴らしいレンズであることには間違いありませんでした。
G Masterレンズ群が素晴らしすぎるため
最近ではコントラストやシャープネスを重要視する人が多く、機材オタクはSEL85F14GMの方が好きなのではないでしょうか。
私的には当SAL85F14Zから出る画の方が「味」が感じられ、全体的にも「自然」な印象を受けました。
85mmレンズはそれぞれの良さが顕著に出るため、ぜひソニーストアや家電量販店で今一度手に取って試してからの購入をおすすめします。
SEL90M28G:90mm F2.8
- メーカー:SONY
- マウント:SONY E
- 定価:162,800円(税込)
- 焦点距離:90mm
- 開放F値:F2.8
- 画角:27度
- フィルター径:62mm
- 重量:602g
- レンズ構成:11群15枚
全メーカー中トップの解像力を有するといわれているSONYのマクロレンズです。
別名カミソリマクロと呼ばれているほどカリッカリな解像力を有します。
私はマクロ撮影用に購入し、使用しておりました。
花の撮影ついでに友人のポートレートを撮影してみたところ、カリッカリに毛穴まで解像しすぎるため、
本当にプロの綺麗なモデルさんでない限り、かなりモデルを選ぶレンズだと思います。
ボケ方、色味どちらをとっても素晴らしいですが、シャープネスが高すぎるため扱いの難しさを感じます。
また、私にとっては90mmのF2.8だと少しの差でもう少しボケて欲しいと感じてしまう部分が多々ありました。
寄れる代わりに好きな被写体との距離感でボケが足りないことが多かったため、最近ではマクロ撮影以外で使用していないレンズです。
まだ私も試せていないのですが、ストロボで肌質を整えて立体感のある画を撮影するには使えそうなレンズです。
SEL100F28GM STF:100mm F2.8
- メーカー:SONY
- マウント:SONY E
- 定価:206,800円(税込)
- 焦点距離:100mm
- 開放F値:F2.8
- 画角:24度
- フィルター径:72mm
- 重量:700g
- レンズ構成:10群13枚
シャープな描写に息を呑むほどの柔らかく綺麗で鮮やかなボケが表現できるレンズです。
STFレンズといって通常のレンズとは少し違います。
STF(スムース・トランス・フォーカス)とは前ボケ/後ボケを問わず、なめらかで理想的なボケ味が得られるものです。
カメラでは明るさも含めてF値と呼ばれていますが、映像の世界では焦点を表すF値に加えて明るさを表すT値があります。
アポダイゼーション光学エレメントと呼ばれるフィルターが内蔵されていることで美しいボケを表現可能としています。
しかしながらそのフィルターがあることでF2.8で撮影していてもF5.6の明るさになってしまいます。
絞っていっても通常の倍暗い設定となります。
私は開放以外でほとんど使用したことがありません。
そのためポートレートを撮影するといっても、日中に外で行うか、強い光源の元での使用以外はなかなか難しいレンズです。
とはいえ、全レンズトップのクリーミなボケやレモンボケにならないボケ方などを見ても唯一無二のレンズと呼ばれています。
一クセあるレンズではありますが、私はこのボケを用いて撮影を始めてからその沼から抜け出せずにいます。
ボケ至上主義とはボケ量ではなく綺麗なボケを表現できることにあると考えています。
そんな方にはぜひおすすめの一本です。
SEL135F18GM:135mm F1.8
- メーカー:SONY
- マウント:SONY E
- 定価:258,500円(税込)
- 焦点距離:135mm
- 開放F値:F1.8
- 画角:18度
- フィルター径:82mm
- 重量:950g
- レンズ構成:10群13枚
発表直後から望遠ポートレートレンズの神レンズと称されているレンズです。
SONYの販売員に聞いても、絶対に買って欲しいレンズがあるとすればSEL24F14GMとSEL135F18GMの二本だと口を揃えて言います。
さすがのG Masterと呼べるだけあって、表現も解像度もコントラストもボケ味もAF速度も満点の一本でした。
少し重いのも気にならないほど完璧な写りをしてくれるのですが、私からすると色味が好みではありませんでした。
また、F1.8で撮影するとどこで撮影しても同じ様な画になりがちであり、自身の表現方法とは合わないためF2.8以上に絞って撮影している頻度が高いということに気づきました。
その様なこともあり、次で紹介する当SEL135F18GMのレンズよりも色味が好みかつ小型軽量なBatis 2.8/135を選択することにしました。
ボケさせて立体感のある画を撮りたい、高価でも素晴らしい解像度とボケみを生み出して完璧な画を撮りたいという方には是非おすすめの一本です。
SAL135F18Z:135mm F1.8 + LA-EA5
- Eマウントで使用するためにはマウント変換アダプターが必要です
- メーカー:SONY(Carl ZEISS)
- マウント:SONY A
- 定価:220,000円(税込)
- 焦点距離:135mm
- 開放F値:F1.8
- 画角:18度
- フィルター径:77mm
- 重量:995g
- レンズ構成:8群11枚
SAL85F14Zに続き、ソニー Aマウントが残した神レンズうちの一本です。
当SAL135F18ZとSEL135F18GMを比較した際、全体的にはSEL85F14GMとSAL85F14Zを比較した時と同じような印象です。
重量も1kgあるとやはり重たい・・ですが、描写は間違いないものでした。
画質(解像度)が良いのは勿論のこと、ボケも非常に滑らかで色乗りも良く味のある画を作り出します。
気になった点としては、AF速度が少し遅いこととパープルフリンジが強く出ていた点です。
パープルフリンジ:背景が明るい時に低光度の被写体との間に紫のモヤッがでる現象です。
SEL135F18GMのAF精度がソニーEマウント中でもトップクラスなこともあり、比較した際の使いやすさでは劣った印象でした。
しかし、数多く売れたレンズなため中古も多く出回っており、SEL135F18GMよりも安価に入手できます。
ボケの綺麗さ、色乗りという面においてはAF性能を捨ててでも当SAL135F18Zを選びたくなります。
Batis 2.8/135:135mm F2.8
- メーカー:Carl ZEISS
- マウント:SONY E
- 定価:205,000円(税込)
- 焦点距離:135mm
- 開放F値:F2.8
- 画角:18度
- フィルター径:67mm
- 重量:614g + アダプター(88g)
- レンズ構成:11群14枚
私がこれまでに使用してきたレンズの中で一番自分の好みに合ったと感動したレンズです。
135mmでは類を見ない軽さに、独特な外観のデザインで手に取る前から少し感動を覚えていました。
そして実際にポートレートで撮影してみるとドンピシャな写りをしてくれます。
とにかくボケを重視するという方には向かないかもしれません。
しかし、ポートレート撮影時の肌の艶や画の淡さ、発色などどれを取ってもさすがのZEISSの一言です。
あまり使用している人を見ない事や、少しクラシックな表現をすることで、他の人とは違うポートレートが撮影できる一本です。
ぜひα Eマウントで135mmのレンズの購入を検討しているという方には絶対的におすすめできる一本です。
SAL135F28:135mm F2.8 [T4.5] STF + LA-EA5
- Eマウントで使用するためにはマウント変換アダプターが必要です
- メーカー:SONY
- マウント:SONY A
- 定価:192,500円(税込)
- 焦点距離:135mm
- 開放F値:F2.8
- 画角:18度
- フィルター径:72mm
- 重量:730g + アダプター(88g)
- レンズ構成:9群10枚
SEL100F28GM同様に「ボケ」を重視したSTFレンズです。
STF(スムース・トランス・フォーカス)とは前ボケ/後ボケを問わず、なめらかで理想的なボケ味が得られるものです。
SEL100F28GMはAF(オートフォーカス)ですが、当SAL135F28はMF(マニュアルフォーカス)レンズですのでご注意ください。
細部のシャープネスこそSEL100F28GMに劣るものの、表現力ではボケ量の多い135mmという画角が活きてきます。
135mmでMFとなると撮影するのが少々困難かと考えていましたが、フォーカスリングも手に馴染みやすくフォーカスを合わせやすい設計でした。
また、STFレンズの特徴として焦点を表すF値と明るさを表すT値があります。
当SAL135F28はF2.8の設定でも明るさがF4.5の時の設定で、SEL100F28GMではF2.8の時に明るさがF5.6になります。
SEL10028GMに比べて2/3段明るいのもポイントの一つです◎
1段 = ダイヤル3つ分(1つ動くごとに1/3段) F4 > F4.5 > F5.0 > F5.6 > F6.3
全レンズ中トップといえるほどのボケ味を出すこのレンズはボケ味だけで購入の価値ありだと思います。
ポートレート使用時はAF(オートフォーカス)の利便性が役に立ちますが、当SAL135F28でピントがバチっと当たってときには最高の画であることは間違いありません。
10年以上前のレンズのため価格も現行のSEL135F28より安価です。
STFレンズ同士を比較して購入する際には、ぜひフォーカスや明るさ、ボケ量などを重点的に見てみてください。
⑤番外編:オールドレンズ
新しく高性能で綺麗過ぎる写りをするカメラが流行ると、逆にクラシックな昔の表現を好む人も多くなります。
特にフィルムカメラなどの淡いクラシックな表現や色味に関しては女性受け間違い無しといえるでしょう。
仕事では使う事はありませんが、趣味で撮影する際によく使用するオールドレンズについても、
ポートレートでの使用例を元に、私の所有しているレンズについて語っていきます。
マウントアダプター : TECHART LM-EA7
- メーカー:TECHART
- マウント:レンズ側:ライカM/VM/ZMマウント / ボディ側:SONY E
- 定価:43,593円(税込)
- 重量:133g
あまり知られていないライカM/VM/ZMマウントのオールドレンズを画期的なものに便利なマウントアダプターです。
SONY Eマウント以外のマウントではまだ聞いたことのない、オールドレンズをAF(オートフォーカス)化するものです。
そこに、カメラ内手ぶれ補正が付いている場合は手ぶれ補正の機能も付けることができます。
タッチAFが使用できる場合はタッチ操作でフォーカスを合わせるなど、オールドレンズの考え方を新しいものにする便利アイテムです。
しかしご注意頂きたいのは、AF化といっても半AF化であるということです。
どうしてもレンズの中心2/5程度でしか合焦してくれず、距離などによっては自分でフォーカスリングを調整しながらの操作が必要となります。
慣れれば便利なAF動作を使いこなすことができるため、最初は戸惑うかもしれませんが使用するうちに勝手が分かってきます。
また、ライカM/VM/ZMマウントのレンズを持っていない場合でも問題ありません。
使用レンズのマウントをライカM/VM/ZMマウントに変換するアダプターを装着した状態で当LM-EA7を装着することでEマウントのカメラで使用が可能となります。
オールドレンズ自体は数千円から買えるものも数多く存在しているため、ぜひその沼に足を突っ込んでみてはいかがでしょうか。
Super Takumar 50mm f1.4(M42マウント)
- メーカー:PENTAX
- マウント:M42
- 定価:-円(税込)
- 中古価格:5,000~30,000円(税込)
- 焦点距離:50mm
- 開放F値:F1.4
- 画角:47度
- フィルター径:49mm
- 重量:275g
- レンズ構成:6群8枚
1964年発売の当Super Takumarのレンズはオールドレンズ界でも数知れた国産銘玉で、私が最も好んで使用しているオールドレンズです。
オールドレンズとの相性が悪いといわれるα7rⅣでもよく写り、誰もが好む様なクラシカルな雰囲気を漂わせてくれるレンズです。
最近のレンズでは味わえない、強すぎないコントラストにうるさいボケ感が演出するレトロ感。
逆光で撮影すればむやみやたらにフレアやゴーストが出てくれます。
SuperTakumarシリーズの中で最も市場で出回っているのは55mm F1.8ですが、デジタルミラーレスカメラの場合はぜひ
50mm F1.4の絞り開放で撮影に挑んでみて欲しいと思います。
デジタルミラーレスカメラの場合といったのにはワケがあり、この昔のレンズは生産から今まで放射線を放ち続けています。
それで何が起こるのかというと、経年劣化による黄変が進んでいきます。
すなわち、レンズで写し出した像そのものを自動でホワイトバランスを合わせてくれるミラーレスカメラでないと、とても黄色い写りになってしまうからです。
また、放射線について人体の影響を心配される方もいると思います。
しかしながら一年間常に身体に抱えて持っていたとしても、被ばく線量はCTスキャン一回分にしか相当しません。
その様な少しクセのあるレンズという意味でも私にとって大変愛着の沸いているレンズです。
Voigtländer NOKTON classic 40mm F1.4 S.C(M42マウント)
- メーカー:コシナ
- マウント:M42
- 定価:36,390円(税込)
- 焦点距離:40mm
- 開放F値:1.4F
- 画角:56度
- フィルター径:43mm(ねじ込式)
- 重量:175g
- レンズ構成:6群7枚
COSINA(コシナ)が商標を受け継いで生産を続けているVoigtländer(フォクトレンダー)の単焦点レンズです。
Voigtländerは1756年にオーストリアで設立された光学機械メーカーです。
「なぜならレンズがとても良いから」と自社で掲げる事ができるほどに欧州では古くから愛されたレンズメーカーでした。
NOKTON classicのシリーズでは私が持っている40mmの画角が2006年、35mmの画角が2008年、35mmのⅡ型が2019年に発表されています。
価格は40mmが安く、35mmの方が2~3万円程度高価になります。
また、それぞれにSC(シングルコート)とMC(マルチコート)があります。
どちらも開放に近づくにつれて大変淡い画を、絞り込めば大変シャープで立体感のある画を作り出します。
SC(シングルコート)ではクラシカルなよりオールドレンズっぽい描写を、MC(マルチコート)では最近のレンズに近いニュートラルな描写をします。
私は付けっぱなしにした状態で個性のあるオールドスナップレンズとして使用したかったこともあり、他には少ない40mmのSC(シングルコート)を購入しました。
ピントもジャストで合わせるのは大変難しいレンズなのですが、逆にそれが味となって浮かび上がってくる様な大変魅惑的要素を持ったレンズです。
どの様に撮っても個性が活きるレンズとして大変おすすめのレンズです。
Helios 44-2 58mm F2(M42マウント)
- 定価:-円(税込)
- マウント:M39
- 焦点距離:58mm
- 開放F値:F2
- 画角:40度
- フィルター径:49mm
- 重量:220g
- レンズ構成:13枚
ロシアのぐるぐるボケを代表するオールドレンズとして有名なHELIOS(ヘリオス)です。
ぐるぐるボケとはオールドレンズによくあるボケ方で、背景が渦を描いているかのようにぐるぐると輪を描いてボケるボケ方のことを言います。
“淡い色調”、”低いコントラスト”、”光で左右される描写クオリティ”どれを取ってもオールドレンズらしいクラシカルで素敵な要素です。
58mmでF2で撮影すれば背景も綺麗にボケてくれるため、ぐるぐるボケを用いたポートレート撮影などにも使用できます。
中古価格では数千円から2万円程度で購入可能ですので、ぜひオールドレンズらしい描写やボケを楽しむ一本としていかがでしょうか。
まとめ
ここまででポートレート撮影に最適なレンズを色々紹介していきました。
よく〇〇でレビューで~~と書かれていた。とか、STF値がな~などと言う人も多く、
家電量販店の店員もその様なレビュー情報を多く伝えてきます。
しかしながら重要なのは、自分で撮影してみて自分の目で確かめて決定することです。
レビューがどれだけ良くても気に入ってなければ愛着も沸きません。
逆に、家電量販店で試しに触らせてもらい、自分の目で確かめて気に入ったと思う一本を見つける事で愛着も沸く事でしょう。
写真として何が必要かを考えた上でお気に入りの一本を見つけてみてください。
コメント